“アン友”通りでお散歩を    


1997年から18年間,中央大学法学部で教鞭を取ったが,2014年

度で客員教授を退任し,土曜日を使えるようになった。今年で還暦を

迎えることもあり,昨年は新しいことを初めた。その一つが,犬(ゴール

デン・レトリーバー)を飼ったことである。

ペットフード協会によると,2014年の推計飼育数は犬が1035万匹,

猫が996万匹で,近年,犬がかなり落ち続け,猫の微増が続いている

ので,近く逆転するかもしれないとのことである。猫派が増えた理由は,

散歩やしつけの手間がかからないから飼いやすいということのようだ。

しかし,犬派からすれば,散歩やしつけが楽しいのにと思うが,気になる

数字である。

犬の名前はアンジェラ(Angela,天使)で,アンジー,アンちゃんが愛称。彼女は,昨年6月に生後

2か月で来たときは4.5kgだったが,年末には22kgを超え,あっという間に大きくなった。力も強いので,

夏から訓練士としつけトレーニング中である。

散歩中の犬を見るとおとなしく飼い主の横を歩いているので,自然とそうなるものと思っていたら,

大間違いであった。横に歩いてもらうことが何と難しいことか。根気よく訓練をした成果のようだ。当初,

イタリア語の指示を教えようと用意したが,とてもそんな陽気ではなかった。ちなみに,座れがシエディ

(siedi),待てがアスペッタ(aspetta),伏せがア・クッチーア(a cuccia),来いがヴィエニ(vieni),お手がマ

ーノ(mano)だ。

アンジーと散歩すると,たくさんの犬や飼い主とたちまちに仲良くなれる。気軽に声をかけると,顔を

覚えてくれる。飼い主の名前は誰も聞かないし名乗らないが,犬の名前を交換してそれで用が足りて

いる。「最近,○○ちゃんを見ないけど,どうしてるのだろう?」というのは,たぶん飼い主のことでなく犬

のことの心配のようである。アンジーもすでに30匹以上の犬と仲良くなっていると思う。一緒に何匹も集

まることがあるが,楽しいものである。アンジーの犬友達のことは“アン友”といっており,散歩道は“アン

友”通りである。

 最近のアンジーは,日本語もイタリア語もうまく通じないが,巻き毛でゴールドのような毛色が濃くなっ

て綺麗になり,なかなかの美人である。“アン友”通りで会ったら,優しくなでてあげてください。


                                (事務所報「そよかぜ通信」2016年3月/第15号)


       
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